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剣道の構えの基本 [剣道の基本]




●正座

座る時は左足を引いて左膝から座ります。背筋を伸ばして両膝を少し開き、両手は軽く太ももの上に置きます。
立つ時は腰を上げて両足の爪先を立て、右足から静かに踏み出して立ちます。
左足から座って右足から立つ。この「左座右起」が正座の基本です。


●座礼

正座の状態から左手、右手の順に前に出し、八の字になるように床につきます。そして静かに頭を腰から下げます。



●中段の構え(正眼の構え)

中段の構えは基礎の構えであり、剣道の構えの中で一番大切な構えです。
左手で竹刀の柄の端を持ち、右手で柄の先を持ちます。左のこぶしはヘソの前から握りこぶし1つ分程度のところにつけ、竹刀の先端は相手の喉元あたりにつけます。

両足は右足が前、左足を後ろにし、平行に後ろに開き、間隔は一握り程度にします。右足のかかとの線が左足の爪先くらいになります。左のかかとを少し浮かし、右のかかとは紙一枚分程度浮くか浮かないかくらいです。体重は両足に平均にかけ、両膝は張らず曲げず弾力を持たせます。
手は左手の小指に一番力を入れ、親指や人差し指は軽く添える程度にし、右手はやんわりと小指に少しだけ力を入れた状態にします。「左手に傘をさし、右手に小鳥を掴んでいる」ような気持ちで竹刀を持ちます。
目は基本的に相手の目を見て相手の動きを掴みます。


●上段の構え

中段から右足を大きく踏み出して振りかぶると右諸手上段となります。
左足を大きく踏み出して振りかぶると左諸手上段となります。
他に、片手で構える右片手上段と左片手上段があります。

上段の構えは攻撃の構えで、気位を高くし堂々としなければなりません。相手の隙があればすぐに竹刀を振り下ろして一気に攻撃をかけます。気持ちで負けていては上段の意味はありません。



●下段の構え

中段から剣先を相手の腰下あたりにつけます。これが下段の構えです。
下段の構えは守りの構えで、相手が出られないように自分を守りながら相手に隙ができたらすぐに攻撃の姿勢に移します。



●八相の構え

中段から左足を踏み出して体を右斜めに開き、右こぶしを右肩につけて竹刀を少し後ろに倒します。



●脇構え

中段から右足を引いて体を右斜めに開き、竹刀を立てながら右脇に下ろします。左こぶしを腹の下につけ、右こぶしは右腰にきます。


残心(ざんしん)について
 打突した後にも油断をせず、相手のどんな反撃にもただちに対応できるような心構えと身構えを示すことである。 打突後間合いをとって、ただちに中段の構えとなり、また対して相手の反撃に備える適正な間合いがとれない場合、自分の中段の剣先を相手の中心(咽喉部)に向けて反撃に備える。 残心のない打突は、たとえ正確に打突していても有効打突としての一本にならない事を認識すること。 


以上が構えの基本ですが、八相の構えと脇構えはほとんど使われません。基本は中段であり、最も有効な構えが中段であることを覚えておきましょう。



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