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剣道の切り返しについて [剣道の基本]

■切り返し(打ち返し)について

 正面打ちと連続左右面打ちを組み合わせた、剣道の基本的動作の総合的な稽古法であり、初心者も熟練者も必ず行わなければならない大切な稽古法である。

習得効果とねらい

 正しい切り返しの稽古のなかで、剣道の構え(姿勢)、打ち(刃筋や手の内)、足さばき、間合いの取り方、呼吸法、さらに強靭な体力や、旺盛な気力、などを養い、「気・剣・体一致の打突」の習得をねらいとする。 また、悪癖の矯正や予防にもおこなわれ、さらに準備運動や整理運動としても素振りと同様に重要な運動として必要視されている。

基本的な方法

 正面打ち~体当たり~連続左右面(前進4本、後退5本)~正面打ち~体当たり~連続左右面~正面打ち~残心 



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剣道の間合いについて [剣道の基本]

■間合いについて

 間合いとは、自分と相手の距離(時間的距離と空間的距離を含む)をいう。

1)一足一刀の間合い  触刃から交刃の間

 剣道の基本的な間合いで、一歩踏み込めば相手を打突出来る距離であり、一歩さがれば相手の攻撃をかわすことの出来る距離である。中段に構えた交互の剣先が約10cm程交差した程度が一般的距離である。

2)遠い間合い   遠間 とか 間刃の間

 相手の竹刀との間に、程度の差はあるが間隔のある間合い。
 一足一刀の間合いより遠い間合いで、相手が打ち込んでも届かないかわりに、自分の攻撃も届かない距離である。

3)近い間合い   近間

 自分の打ちが容易に届くかわりに、相手の攻撃も届く距離をいう。
 竹刀の中結いぐらいまで相手の竹刀が入った間合いで、この状態で打突できなければ気攻めで負けて、打たれたものと考える。



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剣道の足さばきについて [剣道の基本]

■足さばきについて

 「足さばき」は、相手を打突したり、かわしたりするための「足の運び方」で、体のさばきの基礎となるのが足さばきでる。「一眼二足三胆四力」という教えに示されるように、剣道では足さばきが非常に重視されている。千変万化の技も結局は身体が伴わなければできないので、「足さばき」は剣道の生命であると言っても過言ではない。

1)歩み足

 前後に遠く速く移動する場合の足さばきで、最も遠い間合いから打突の技を出す時に用いる。

2)送り足

 いろいろな方向に近く速く移動する場合や、打突の時の足さばき。
一足一刀の間合いから打突の技を出す場合に用いられる一般的な足さばき。

3)開き足

 体を右、左にかわしながら相手を打突したり、防いだりする場合の足さばき。
 近い間合いからの打突をする場合に用いられることが多い。

4)継ぎ足

 遠い間合いからの打突するときに用い、相手との間合いを盗む。
 相手と、攻防のなかで悟られないように左足を右足まで継ぎ、大きく踏み込んで打突するときに用いられる足運びである。



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剣道の目付けについて [剣道の基本]

■目付けについて

剣道のより良い姿勢を維持する為の「目の役割」と共に相手の動きに対して、常に有利な姿勢を維持したり、変化に対して、有利に対応する為の目の働きのことで、「相手の何所に目をつけるか」ということである。

1)遠山の目付け
目は相手の顔面につけるが、一点を凝視するのではなく、遠い山を見るように、相手の体、全体を視野に入れる。

2)二つの目付け
 相手の顔面を中心に全体を見るのが基本であるが、特に相手の「剣先」と「こぶし」に着目する目付けである。

3)脇目付け(帯矩【たいき】の目付け)
 上手に対してまともに相手の顔(目)を見ていると、こちらの心が目を通して看破される恐れのある場合に、相手の帯(腰)のあたりに目をつけて相手と視線を合わせないようにする目付けである。

4)観見二つの目付け
 宮本武蔵が「五輪の書」に述べていることで、「観の目付け」「見の目付け」のことである。
 「観の目」とは相手の心の動きを見通す心の目のことであり、「見の目」とは肉眼で相手の現象を見る目のことである。

 武蔵は全ての大本である心を見る「観の目」を強く働かせ、現象を見る「見の目」を弱く働かせ、現象に惑わされることなく、人間の行動の大本である心の動きを見落とさぬようにすることが大切であると述べている。 この、観見の目付けは非常に高度な目付けであり、初心のうちは理解しにくいものであるが、大変重要なことなので、常に心がけて努力することが大切である


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剣道の礼法 [剣道の基本]

■礼法について
剣道は、「礼に始まり礼に終わる」と言われているように、特に礼儀作法を重んじ、厳格に行われてきた。剣道対人的格闘技であるので、ややもすると原始的、闘争的本能を発揮しやすくなる傾向がある。この本能を礼儀によって人間的に統制するところに礼の意義がある。人の心は形にあらわれるものであるから、常に相手の人格を尊重し、互いに心を練り体を鍛え技を磨くためのよき協力者として、内からは心から感謝しつつ、外には端正な姿勢を持って礼儀作法を正しくすることが相互によい剣道を形成していく上に大切なことである。

■立礼(りつれい)
相手に注目し、しかる後に自然に頭を下げる。
少しの間(一呼吸程度)その姿勢を保った後、静かにもとの姿勢に戻す。
神前、上座、上席への立礼は上体を約30度前傾させる。
立会いの間合いの礼(試合や稽古の際の相互の立礼)
  相手と九歩の間合いに立ち、上体を約15度前傾し、目に注目して行う。

■正座、及び坐礼
直立の姿勢から左足を1歩後ろへ引き左膝を先に、右膝の順に上半身を自然にまっすぐに保ったまま両膝をそろえて床につける。両足の親指を重ねるか又はそろえたかかとの上に腰を下ろす。背筋を伸ばし、肩の力を抜き、両膝は少々開き、両手は軽くももの上に置く。正座の姿勢で相手に注目し礼をする。両手は同時に静かに置き、礼の後、同時に床から離す。ことさらに首を曲げたり、腰を上げたりしないこと。



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