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剣道の目付けについて [剣道の基本]

■目付けについて

剣道のより良い姿勢を維持する為の「目の役割」と共に相手の動きに対して、常に有利な姿勢を維持したり、変化に対して、有利に対応する為の目の働きのことで、「相手の何所に目をつけるか」ということである。

1)遠山の目付け
目は相手の顔面につけるが、一点を凝視するのではなく、遠い山を見るように、相手の体、全体を視野に入れる。

2)二つの目付け
 相手の顔面を中心に全体を見るのが基本であるが、特に相手の「剣先」と「こぶし」に着目する目付けである。

3)脇目付け(帯矩【たいき】の目付け)
 上手に対してまともに相手の顔(目)を見ていると、こちらの心が目を通して看破される恐れのある場合に、相手の帯(腰)のあたりに目をつけて相手と視線を合わせないようにする目付けである。

4)観見二つの目付け
 宮本武蔵が「五輪の書」に述べていることで、「観の目付け」「見の目付け」のことである。
 「観の目」とは相手の心の動きを見通す心の目のことであり、「見の目」とは肉眼で相手の現象を見る目のことである。

 武蔵は全ての大本である心を見る「観の目」を強く働かせ、現象を見る「見の目」を弱く働かせ、現象に惑わされることなく、人間の行動の大本である心の動きを見落とさぬようにすることが大切であると述べている。 この、観見の目付けは非常に高度な目付けであり、初心のうちは理解しにくいものであるが、大変重要なことなので、常に心がけて努力することが大切である


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